視覚障害者の屋内誘導を実現します。

  • 警告タイル
  • 誘導タイル

ブログ

視覚障害者の屋内誘導に向けて

はじめまして!
クワハタデザインオフィス 桑波田といいます。
横浜市の関内で、インテリアデザインの仕事をしています。

これまでに、病院や役所、高齢者施設、オフィス等のデザインに取り組んできました。
多くの人が訪れる施設環境をデザインすることが、仕事の中心です。
宜しければ、弊社ホームページを覗いてみてください。
クワハタデザインオフィスのホームページ

このブログでは、長年取り組んできた、視覚障害者の屋内誘導を実現する「屋内用点字ブロック」の研究開発について書いていこうと思います。

視覚障害者の移動支援として、屋外では、点字ブロックや音声案内などの整備が少しずつ広がってきました。駅の構内や駅周辺では、かなりの割合で点字ブロックの整備が進んでいる状況です。その一方で、建物の中では点字ブロックや音声案内の整備はごく限定的で、視覚障害者が建物の中を自由に移動できる環境にはなっていません。今は受付や案内所で人的対応に頼らざる負えない状況です。

デザイナーとしては、視覚障害者も晴眼者と同様に、建物の中も自由に過していただきたい。人に連れて行ってもらわなくても、例えばトイレくらいは一人でたどり着けるように、施設を整備したい。
そんな思いから、だれもが安心して過せるユニバーサルデザインの施設環境の整備に取り組んでいます。

多くの施設をデザインする中で、床のデザインが、視覚障害者誘導に有効ではないかと思うようになって、この研究がスタートしています。
私の設計した「お茶の水・井上眼科クリニック」や「井上眼科病院」、「千代田区役所」、「大田区役所」では、サイン表示だけでなく、独自な床のデザインで、全ての来場者とりわけ視覚障害者も移動しやすい環境となっています。

大田区役所

現在は、単にデザインという言葉で終わらせないために、科学的な根拠に基づく実証実験を進めているところです。

このブログを通じて、視覚障害者の屋内誘導に関する様々な研究成果や実施事例等を報告しながら、誰もがすごし易い屋内環境について考えていきたいと思います。

どうぞよろしくお願い致します。


株式会社クワハタデザインオフィス
桑波田 謙