視覚障害者の屋内誘導を実現します。

  • 警告タイル
  • 誘導タイル

「エスコット」を大田区役所に設置

屋内用点字ブロック「エスコット」を昨年商品化して、初めての設置事例が大田区役所です。

「エスコット」は、床に直接貼り付けるタイプの、屋内用点字ブロックです。

警告ブロックと、誘導ブロックの2種類があって、屋外の点字ブロックと同様な並べ方で、視覚障害者を誘導します。突起の高さは1.8㎜です。30㎝角のパネルで、裏に両面テープを貼って設置します。

大田区役所

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大田区役所大田区役所

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今回、大田区役所の2階に、このエスコットを設置しました。

大田区役所のこのフロアは、石貼り床になっていて、床に直接貼り付けるタイプの「エスコット」は、施工がとても用意でした。

2階のエレベーターホールから、会議室やトイレ、銀行、レストラン、行政窓口などまで、エスコットで誘導経路を作りました。

突起が小さいので、車いすやベビーカー利用者にも負担がありません。高齢者や下肢障害者など、足元が心配な方にとっても、躓きがなく安心です。

エスコットの設置後に、視覚障害者5名に対して、検証実験を行いました。

全員、全盲の方です。

エレベーターホールから会議室までを単独歩行してもらう実験を行いました。方法は、まず触地図を使って2階の状況を案内し、調査者が手引きで、エレベーターホールから会議室までを案内しました。その後、単独で同じ経路を移動してもらいました。

結果は、5名中4名が、問題なく会議室までたどり着くことができました。1名は、エスコットの経路に沿って歩くことは出来ましたが、最終目的地の会議室ではなく、手前の別の会議室に到着してしまいました。

概ね良好な結果でした。全員エスコットの経路を辿ることが出来ました。慣れれば問題なく目的地まで移動できると思います。

役所等の公共的な施設では、視覚障害者だけでなく様々な人が訪れます。屋内用点字ブロック「エスコット」は、そのような多様な人たちが同じ場所を共有できる、ユニバーサルデザインの環境を実現します。