視覚障害者の屋内誘導を実現します。

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東京新聞に屋内用点字ブロックのことが掲載されました

1月20日の東京新聞及び中日新聞に、屋内用点字ブロックの記事が掲載されました。

屋内用点字ブロック開発の経緯などが書かれています。

東京新聞

 

このブログには、視覚障害者の方も多くいらっしゃいますので、テキストを記載いたします。

以下、東京新聞の記事です。

天職ですか?

屋内用点字ブロック開発

インテリアデザイナー 桑波田謙さん(43)

使い手の声で試行錯誤

水玉模様の突起が付いたパネルを前に、桑波田謙さんが「屋内用点字ブロックです」と話す。すっきりとしたデザインや色合いは「視覚障害者にわかりやすいのはもちろん、インテリアデザインにも合うように考えました」と笑顔で言う。

屋外に設置する点字ブロックは、JIS規格で突起の高さなどが決められている。高齢化で屋内の設置のニーズも高まっているが、お年寄りや車いす利用者には通りにくい。桑波田さんは「一部の人たちのバリアフリーではなく、だれもが使いやすいユニバーサルデザインを」と4年前、屋内用点字ブロックの開発に乗り出した。

建物の床は道路などと比べて平らなため、JIS規格より突起が低くても認識できる。神奈川県総合リハビリテーションセンターと共同で、突起の形状を変えて視覚障害者に試してもらい、車いすの振動を計測した。下肢障害者らが歩いた様子の三次元解析なども基に、最適な突起高さや大きさ、並べ方を見つけ、2年前に商品化。東京の大田区役所にも昨年設置された。

障害者ら使い手の声を聞き、試行錯誤を重ねるのは、デザイン事務所に勤めていた六年前、東京のお茶の水・井上眼科クリニックを設計した経験が基にある。クリニックの方針で、案内表示一つ作るにも、色や形、文字の大きさを変えて様々なパターンを作り、患者百人が、見てすぐに反応できるかなどを評価。何度もデザインを練り直した仕事は、日本サインデザイン協会の賞を受賞した。

「それまでは『こうすれば使いやすいだろう』と思ってデザインしていたが、独り善がりだった」。予想が覆される面白さを知り、自分のデザインを試したいという思いがふくらんだ。その翌年に独立し、「クワハタデザインオフィス」を立ち上げた。

現在手掛けているのも、病院や公共施設でのユニバーサルデザインの設計やコンサルティングが中心だ。完成後も細かな問題が出てくれば、依頼主とともに改良を重ねる。

「デザインとは、課題解決すること」と桑波田さん。「使い手の声やデータをデザインとして昇華させるのが僕の仕事。ベストに行き着くまで、挑戦を続けたい」

インテリアデザイナー

美術や建築などの学校で学び、デザイン事務所やハウスメーカーなどに就職するのが一般的。資格は必要ないが、建築士やインテリアコーディネーターの資格を持つ人もいる。

桑波田さんは東京造形大卒。